ここでは、多様な分野における先進材料研究と高度材料技術に関する公開討論として次の3つのテーマを取り上げます。
12月8日(火) 13:00~17:00
「水」は人類の生存のために無くてはならないものです。国連の持続可能な開発目標(SDGs)にも「すべての人に対する、持続可能な水源と水と衛生の確保」が掲げられています。「水」と調和しながら機能を発揮する「材料」を作り出していくことが今後の人類の持続発展のためにますます重要になってきています。本公開討論では、様々な分野の研究者と水に関連する材料技術の進展について考えます。
13:00~13:15 | オープニング 講師:加藤隆史(かとうたかし),東京大学大学院工学系研究科 化学生命工学専攻,教授 テーマ:『水に関連する材料技術とその革新』 |
---|---|
13:15~14:00 | 講師:高井治(たかいおさむ),関東学院大学 材料・表面工学研究所,教授・所長 テーマ:『水の科学と材料開発』 |
14:00~14:45 | 講師:辺見昌弘(へんみまさひろ),東レ株式会社,理事・知的財産部門長 テーマ:『世界の水問題解決に貢献する分離膜』 |
15:00~15:45 | 講師:酒井秀樹(さかいひでき),東京理科大学理工学部先端化学科 総合研究院ウォーターフロンティア&テクノロジー研究センター,教授 テーマ:『界面における水の特異な振る舞い ー現象理解と応用ー』 |
15:45~16:30 | 講師:片山浩之(かたやまひろゆき),東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻,教授 テーマ:『水中ウイルスの検出と制御』 |
16:35~17:00 | 公開討論会『水に関連する材料技術とその革新』 講演者全員 |
※タイムスケジュールは変更する可能性があります。
12月8日(火) 18:00~21:00
昨今、材料研究において情報科学・データ科学の活用が急速に進んでいる。 当初、この分野には情報科学の研究者や計算物質科学の研究者が取り組んでいたが、最近では材料研究の実験家や産業界といった研究者の参加がみられるようになってきた。黎明期から普及期に入ったともいえよう。黎明期にはその可能性を論じていたが、普及期にあっては現実の材料研究を革新することが求められている。今回の公開討論の場では、その萌芽を紹介するとともに、実際に進める上での課題(材料データの問題やツールの問題)を考えたい。
18:00~18:35 | 講師:高橋啓介(たかはしけいすけ)北海道大学大学院理学研究院化学部門 「材料・触媒インフォマティクス:材料組成とプロセス条件を考慮した材料・触媒設計」 |
---|---|
18:35~19:10 | 講師:内藤昌信(ないとうまさのぶ)物質・材料研究機構 「高分子材料のMIの現状と課題」 |
19:10~19:45 | 講師:津田 宏治 (つだ こうじ)東京大学大学院新領域創成科学研究科 「機械学習を用いた材料設計の広がりと課題」 |
19:45~20:20 | 講師:水野 洋(みずの ひろし)パナソニック株式会社 テクノロジー本部 マテリアル応用技術センター 「材料ユーザ企業としてのMIの取組みと課題」 |
20:20~21:00 | 討論 |
※タイムスケジュールは変更する可能性があります。
12月9日(水) 10:00~12:00
2012年に磁石・電子材料・電池触媒・構造材料を具体的対象として、「物質創製・計測・電子論を軸に学問分野を超えた」拠点活動が大型研究施設との連携によって展開されてきた文科省「元素戦略」プロジェクト(ESI-Pj)はまもなく終了する。本公開討論の前半ではESI-Pjの研究成果ハイライトの紹介、後半ではそれを踏まえて今後の我が国の物質材料科学研究推進の在り方についてより俯瞰的な観点に立って可能性を探る。
10:00~10:10 | 趣旨説明 福山秀敏(東京理科大学) |
---|---|
10:10~10:50 | 文科省「元素戦略」拠点形成プログラム基調講演 講師:玉尾皓平(豊田理研)「学問分野を超えて大型研究施設と連携」 |
10:50~11:00 | 休憩 |
11:00~11:45 | これからの物質材料研究の連携推進体制検討状況報告 講師: 柴山充弘(CROSS) 「中性子」 講師:雨宮慶幸(JASRI) 「放射光」 講師:伊藤 聰(FOCUS)・尾崎泰助(物性研) 「スパコン」 |
11:45~12:00 | 討論 |
※タイムスケジュールは変更する可能性があります。